旧型客車と大雨と
H15/10/13

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 中央本線の甲府近辺の区間は、今年でちょうど開業100周年。これを記念して、10月12〜13日には「韮崎駅開業100周年」号、10月26日には「竜王駅開業100周年」号が運転され、このうち前者は旧型客車と12系客車での運転、機関車2両でプッシュプル。旧型客車の指定席券が入手できたので、いそいそと出かけました。


 10月13日早朝、横浜某所。重岡宗太郎氏が「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」が1回分余るというのでそれを受け取り、東神奈川駅から出発しました。横浜線で八王子に出て、中央線普通列車に乗換え。眠りながらの移動です。眺めが気に入っている勝沼ぶどう郷から、そろそろ活動タイム(笑) よく晴れています。
 今日の主目的である「韮崎駅開業100周年」号の編成は、甲府から塩山に回送され、塩山から韮崎へ1往復したのち、新宿経由で品川へ回送されていくというスジ。甲府で身を休めている編成を見てから塩山に戻ることにしました。
 甲府に着いてみると、編成が見当たりません。もしかしたら先の竜王あたりにいるのかと、さらに普通列車で先へ進むと、構内外れの車庫にちらっと見えました。残念ながら「かいじ」用のE257系の陰に隠れて屋根しか見えません。
 竜王で一旦下車し、上り列車で塩山に向けて引き返すことにしました。

竜王駅

 甲府で乗継いだ115系電車の前面には、中央線開業100周年のステッカーが貼られていました。

115系

 時間が余るので、沿線から回送列車の通過を見てみようと石和温泉で下車しました。駅から数分歩くとぶどう棚が広がっていて、眺めるにはいい感じでした。電気機関車重連、普通列車、特急スーパーあずさ、特急かいじ、そして100周年号の回送が通過していきました。

EF64重連
回送 回送

 石和温泉から普通列車で塩山へ。塩山に着くと、100周年号にはすでに乗客が乗り込み、発車を待っていました。しばらく時間があるので、やってきた特急かいじ、ビューかいじとの並びを撮影してみました。

塩山にて

 たくさんのカメラに見送られ、塩山を定発。旧型客車の古びた窓を開ければ涼しい風が入ってきますが、石和温泉を過ぎたあたりから雨が降り出しました。が、そう遅れることもなく酒折着。ここでのりのりさんが乗り込んでこられました。じつは今回の指定席券はのりのりさんのご手配によるもので、感謝!
 甲府で若干の信号待ちがありましたが、列車は快調に走り、終点の韮崎に到着。およそ40分後に上り列車になりますが、韮崎駅には留置する線がないため、列車自体は3つ先の日野春まで往復。しばしのお別れです。
 韮崎駅では、前日には記念セレモニーがありましたが、今日は駅舎内でオレンジカードを売っているのみでした。雨が降っていることもあり、駅舎内は乗ってきた客でいっぱい。構内の神戸屋で清泉寮ジャージーアイスクリームをみつけたのりのりさんに誘われ、喫茶室でこのアイスとコーヒーをいただきました。店内には100周年を記念したパンが飾られていました。

韮崎駅 神戸屋にて

 コーヒーをいただいているうちに、日野春で折返してきた列車が到着。ホームに上がりました。

韮崎にて

 列車は先ほど来た道を戻ります。3連休の最終日とあって各駅のホームには特急を待つ人がたくさんいましたが、その注目の的となっていました。ま、それはそうでしょうね。山梨市では特急かいじに道を譲りました。

山梨市にて

 塩山に戻ってきました。往復で2時間ほど乗っていたはずですが、あっという間のような気がします。ここで、山梨市で撮影していて後続の普通列車でやってきたやくも氏と合流。
 塩山駅は橋上駅。品川にむけて回送される列車を見送りました。

塩山駅 塩山駅にて

 今日の目的は達しましたが、まだお昼すぎ。昼食がてらどこか温泉に浸ろうと、勝沼ぶどう郷で下車。やくも氏は帰宅されるということで、そのまま普通列車に乗っていかれました。
 勝沼では、町営の小さなバスがいくつかのルートで走り、100円で乗車できます。これに乗って向かい側の丘に建つ「ぶどうの郷」にある露天風呂に行ってみようとバスを待ち始めました。が、調べてみると帰りのバスがちょうどいい時間帯になく、また雨も降り続いているので、ヤメてしまいました。

 再びホームに上がると、先行の特急から降りてきた人がやおら携帯電話を取り出し「中央線が止まっているからとりあえず降りた…」云々と話しています。ですがそんな案内は全くなく、後続の普通列車はほぼ定刻にやってきたので、不安ながらも乗車しました。
 雨は上がりました。が、列車は徐行を始め、3つめの初狩でついに抑止。この先の大月〜高尾で、大雨のために運転を見合わせているという放送がここで初めてありました。仕方がないので、車掌さんや他の乗客と話をしながら、ホームでのんびり発車待ち。大した混乱はなく、ホームでお菓子を広げてくつろぐグループの姿も。そこへ先行しているやくも氏から連絡があり、彼の乗った列車は大月で打切りになり降ろされてしまったということでした。

初狩にて

 初狩に着いておよそ45分、雨が上がり線路点検中という案内がありました。そして定刻より58分遅れて初狩を発車し、隣の大月へ。大月駅では先発の特急かいじが発車待ち中、ホームは普通列車の乗客がたくさんいました。ところが誰も乗ってきません。この列車も大月で打切りとなり、折返し下り甲府行に変身してしまったのでした。
 ホームのベンチにいたやくも氏と再度合流、次の電車を待ちます。が、いっこうにやってくる気配がありません。ここでのりのりさん・やくも氏とお別れし、私は駅前をふらつくことにしました。

大月にて

 コンビニやスーパーをちらっと見たあと、勝沼のかわりにとばかりに銭湯を探してみました。ようやく1軒見つけたものの、定休日。仕方なく駅に戻り、後続の列車を待つことに。しばらく待ってやってきた高尾行き普通列車に乗り込み、首都圏に戻りました。
 八王子からの横浜線はほぼ定時運転でしたが、直前まで大雨で止まっていたようで、車両のやりくりがつかず区間列車が一部運休していました。横浜に着いて、ようやく安堵できました。

 週明け、職場で話をしていたら、この日は横浜でも一時バケツをひっくり返したような豪雨になったのだとか。指定席があったから仕方がなかったものの、えらい日に出かけてしまったものです。ぶじ戻ってこられてよかったぁ(笑)


 ご一緒してくださったのりのりサマ、やくもサマ、ありがとうございました。またぜひどこかへご一緒しましょう!


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