荒天のガーラ湯沢へ
平成19年1月8日
1月6日(土)から8日(成人の日)は3連休。ですが土曜日は出勤になり、日曜日はおうちでのんびりして過ごしました。年末から体調が芳しくなかったこともあり、月曜日もおうちでのんびりしようとも思いましたが、青春18きっぷが余ってしまいそうだし、どこかへ出かけたいという気持ちがムクムクと湧いてきて、日曜の夕方からのりのりさんとプランニングを始めました。
青春18きっぷ利用なので首都圏近郊からちょっと足を伸ばしたい、でも翌日からはまた出勤なのであまり遠出はしない、ということで目的地をガーラ湯沢に決定。じつは越後湯沢〜ガーラ湯沢間は未乗で、ここを乗ればワタクシはJR東日本完乗!なのです。で、駅のみどりの窓口へ行き、翌朝の快速列車の指定券をゲットして行程を確定したのでした。
じつはこの日、台風なみの低気圧のため、上越のスキー場ではトラブル続きだったようです。ガーラ湯沢スキー場でも強風のためゴンドラが停止し、山頂にスキー客が取り残されるなんてニュースが流れました。そしてガーラ湯沢スキー場は1月8日、営業中止になってしまいました。ガーラ湯沢への列車はスキー場のためのもので、スキー場が営業中止なら列車も運休か?と心配になりながらも、とりあえず早朝に出発しました。保土ケ谷駅の電光案内では、ガーラ湯沢スキー場は営業中止、駅直結の建物「カワバンガ」の全施設もお休みと流れています。不安になりつつも、上越線の臨時快速「シーハイル上越」号の始発駅である大宮へ向かいました。
大宮駅でも電光案内ではガーラ湯沢スキー場は営業中止と流れていましたが、上越新幹線の改札口に行ってみるとガーラ湯沢行の列車は運転されるみたい。ひと安心して在来線乗場へ引き返し、快速「シーハイル上越」に乗り込みました。ガーラ湯沢は閉鎖でも、中里や上越国際など他のスキー場は営業しているので、自由席はけっこう乗っているようです。グループ客が多くて賑やかそうだし、みんなスキーやボードを持っていて狭そう。指定をとっておいてよかった(^^)
大宮を発車。スキー場も閉鎖になるほどの悪天候、と言われても、車窓には早春の日ざしがきらきら。高崎を過ぎて上越線に入っても、日ざしは暖かく、車窓には赤城や榛名の山々がきれいに見えています。指定席車両は空席が多く、指定された4号車には10人程度しかいません。高崎から賑やかなおねえちゃんグループが近くに乗ってきましたが、席を移る余裕もありました。
水上を過ぎて上越国境にさしかかると、車窓は一変。新清水トンネルを抜けると車窓は真っ白になりました。レールのジョイント音もなんとなく静かになったような気がします。 以前 、大雪のために越後中里駅で列車ごと足止めをくったことがありますが、この日はダイヤの乱れはないようで、定刻に越後湯沢に到着しました。
越後湯沢からガーラ湯沢への路線は、上越線の支線。ですが、列車は全て上越新幹線からの直通です。というより、新幹線の引込線がもともとあり、そこへガーラ湯沢スキー場ができて客扱いを始めたという経緯なので、事実上は上越新幹線の一部といえるでしょう。
新幹線の改札口へ行ってみると、ガーラ湯沢行の列車は運転されるとのこと。発車案内にもガーラ湯沢行の案内がでています。で、改札口でガーラ湯沢までの乗車券と特急券を購入しました。1.8kmで所要は3分ですが、運転上は上越新幹線なので、特急料金100円も必要なのです。
9時53分、東京からの「たにがわ77号」が到着しました。直前に新潟行の「とき」があり、スキー客はみんなこちらに乗ってきたのか、たにがわ77号はガラガラ。ガーラ湯沢が営業していればきっと満員だったんでしょうけれど…。私たちの他に乗り込んだ客はわずか1人で、車両はほぼ貸切状態でした。2分停車ののち発車、わずか3分の新幹線乗車。9時58分にガーラ湯沢に到着、ワタクシはJR東日本線完乗となりました! ちなみにガーラ湯沢で降りてきたのは私たちを含めても10人ほど、オンシーズンで賑やかなはずのホームはとても静かでした。コンコースには営業休止の案内が掲示されていました。
駅はスキー場施設「カワバンガ」と直結しています。大宮駅の電光掲示ではカワバンガ内の全施設も営業中止となっていましたが、お土産の売店だけは開いていました。仮眠施設もあるので、泊まった人のために開いていたのかも。
駅の外に出てみると、雪がちらついているものの風はそんなに強くありません。駅(カワバンガ)の写真を撮ろうと駐車場を歩くと、融雪のために路面から出ていた水をズボンに浴びてしまいました(苦笑)
このあたりには、ガーラ湯沢をはじめスキー場がたくさんあります。これらを結ぶ無料のシャトルバスがあり、これに乗って引き返すことにしました。ガーラ湯沢は駅前からの発車で、乗り場にはバスを待つ人が数人いました。ガーラ湯沢がお休みで他のスキー場へ行く人もいるようです。私たちは今回はスキーはしませんが、すぐ近くの湯沢高原スキー場へ行き、ここに併設の温泉「コマクサの湯」に入ることにしました。
バスで3分、湯沢高原スキー場に到着。スキー場の建物は、温泉街の道路に面していました。この建物の中に「コマクサの湯」があります。のりのりさんと30分後に待合せということにして、のんびりと温泉に浸りました。建物の裏はすぐにゲレンデで、男湯からはスキー場ゲレンデのいちばん下の部分が見えました。ゲレンデもリフトも賑わっています。脇にはキッズパークなんてのもあり、ロッジではスキーやボードのほかソリも貸出していました。
温泉でぽかぽか暖まったので、少しだけゲレンデサイドに出てみました。雪がぱらつく中、家族連れでとっても賑やか。再び建物に入りお土産売店でひと休みしてから、シャトルバスで越後湯沢駅に戻りました。
越後湯沢駅に到着、さて駅に入ろうとすると、駅前で携帯電話で話す人の声が耳に入りました。曰く「雪で列車が止まって足止めだよ…」なに!? 駅に入ってみると窓口からは長蛇の列がコンコースにはみ出していました。が、発車案内を見てみるととくに遅れの情報はありません。念のために改札口に聞いてみると、やはり大きな乱れはないとのこと。さっきの人、何か勘違いしてたのかな。
ここからほくほく線で十日町あたりまで行って、飯山線で雪深い区間を通ってみるのもいいかなと思っていました。が、よく考えてみると台風なみの強風でスキー場が閉鎖されたのは事実。何かあってはまずいので、まだ午前中ではありますが帰途につくことにしました。
上越線上り普通列車、こんどの発車は11時58分です。(ちなみにその次は15時05分までありません。新幹線があるから不便とは言い切れませんが)お店に入って食事をするほどの時間はないので、駅弁を購入して車内で食べることにしました。購入したのは「越後もち豚すきすき弁当」、紐を引くと温かくなるという今の時期にはありがたいお弁当です。
列車に乗り込むと、3両編成の車内は思ったより乗客が多く、4人掛けボックスにようやく2人分の空席を見つけて座りました。金沢からの特急「はくたか」が少し遅れていてその接続をとるとのことなので、混むといけないので発車するまでにお弁当を暖めてしまおうと紐を引きました。そしてはくたかが到着しましたが、乗換えてきた客は…いたのかな?
越後湯沢を発車、越後中里をすぎると再び上越国境。駅間距離は長くなり、乗降客もほとんどないので、このあたりでたいてい車内改札があります。この列車でも、越後中里を発車すると後ろの車両で車掌さんが車内改札を始めたのが見えました。ところが、精算する客が多かったのか、なかなか私たちのいる2両めまでまわってきません。とうとう終点の水上に着くまでまわってこられませんでした。
この区間、2度のループ線を通過したり、2つめのループ線からは次に停まる湯檜曽駅を眼下に見下ろすことができたり、と車窓が楽しめる区間。ボックスの窓側に座っていた親子連れ、「駅が見えた!」と大はしゃぎでした。水上に着く直前にもその子が「あれ何だろう」と声をあげ、見るとSLが転車台にいました。この日は運転日ではないはず、と思いつつ水上駅に着くと、12系客車が停まっていて「SL試運転」の表示が出ていました。そういえば湯檜曽駅のホームにカメラを持った人が数人いた気がします。
水上から高崎行に乗継ぐと、車窓から雪はすっかりなくなり、また日がさしてきました。高崎まで戻ってくれば、もう帰途に心配はありません。高崎に着いたのはまだ14時前、せっかくだからと駅ビルのホテルのラウンジでケーキをいただきつつ、のんびり過ごしました。
時間に余裕がありすぎの今回の行程、ワタクシにしては珍しいものでしたが、たまにはこういうのもいいなぁ、なんて思った1日でした。
後日談。のりのりさんがこの行程を「今日ののりのり」に載せたところ、なんと鉄仲間のtetsuサマが湯檜曽にいらっしゃったことが判明! もしわかっていたら私たちもちょっと合流できたんだなぁ(^^;
( )は定刻 | 種別・列車名 | ||||||||
平成19年1月8日(月祝) | |||||||||
保土ヶ谷 | 1 | (0517→0542) | 13 | 品川 | 久里浜 →東京 | 410S 普通 | サハE217-2068 | 6/11両 | 6号車 |
品川 | 1 | (0547→0605) | 2 | 上野 | 大崎 →山手線内回り | 508G 普通 | クハE231-512 | 1/11両 | 11号車 |
上野 | 7 | (0609→0634) | 9 | 大宮 | 上野 →宇都宮 | 527M 普通 | サハE231-6040 | 5/10両 | 6号車 |
大宮 | 7 | (0650→0937) | 1 | 越後湯沢 | 大宮 →石打 | 9765M 快速シーハイル上越 | モハ183-1049 | 3/6両 | 4号車 指定席 |
越後湯沢 | 11 | (0955→0958) | 1 | ガーラ湯沢 | 東京 →ガーラ湯沢 | 4077C たにがわ77号 | 226-1047 | 7/10両 | 4号車 自由席 |
GALA湯沢スキー場 | . | (1015→1018) | . | 湯沢高原スキー場 | GALA湯沢スキー場 →NASPAスキーガーデン | シャトルバス 西口温泉街コース | 1/1 | ||
コマクサの湯 | |||||||||
湯沢高原スキー場 | . | (1123→1125) | . | 越後湯沢駅西口 | GALA湯沢スキー場 →NASPAスキーガーデン | シャトルバス 西口温泉街コース | 1/1 | ||
越後湯沢 | 4 | (1158→1238) | 3 | 水上 | 長岡 →水上 | 1732M 普通 | モハ114-1077 | 2/3両 | 2号車 |
水上 | 1 | (1245→1349) | 8 | 高崎 | 水上 →高崎 | 740M 普通 | クハ115-1098 | 1/4両 | |
高崎 | 2 | (1517→1727) | 9 | 横浜 | 高崎 →小田原 | 3180Y 特別快速 | サロE230-1051 | 4/10両 | 4号車 グリーン車 |
横浜 | 9 | (1825→1828) | 2 | 保土ヶ谷 | 東京 →逗子 | 1747S 普通 | サロE216-27 | 4/11両 | 4号車 グリーン車 |
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