新潟、ばんえつ、おっかけっこ。
平成17年9月17日〜18日
出張で豊橋へ。そのまま週末まで休暇をとり、滋賀の実家に行きました。
普段はそのまま横浜に帰るところですが、せっかく週末に時間があるし、急行きたぐにで新潟に行ってみようと思い立ちました。
ちょうどのりのりさんも出張で新潟(長岡)に行っているので、日曜日は合流できそうです(^^)
前夜、滋賀の実家を出て、大津から急行「きたぐに」に乗り込みました。数少なくなったJRの急行列車、しかも定期の夜行の寝台列車。かつてはあちこち走っていた夜行の急行は、今日ではもうほとんど姿を消しています。そんな貴重な「きたぐに」は583系電車。今回はB寝台を利用です。もちろんパンタグラフ下の中段を取りました(^^)
(583系のパンタグラフ下の中段については、 こちらの旅行記 あたりを参照していただこうかなっ)
パンタグラフ付のB寝台車両は禁煙車ではありませんが、よく考えてみれば寝台内は禁煙なので、喫煙可能な車両でも車端のデッキに行かなければ喫煙できません。というコトは、ベッドで眠っているうちはどの車両でも同じか(^^)実際にはデッキからも煙は流れてくることはなく、快眠できました。
新潟着、8時半。のりのりさんと少しだけ合流しました。ちょうど国鉄色キハ58の快速「べにばな」がいたり、「がんばってます!!にいがた」のステッカーを貼った電車がいたり、しばし駅内をうろついていたのでした。で、駅前のファミレスで朝食。
のりのりさんとはここから一緒に行動したいところですが、残念ながら翌日の朝までお仕事です。なので、一旦別れて、ワタクシは快速「きらきらうえつ」で羽越本線に行きました。
新潟駅にて (クリックしてください) |
快速きらきらうえつは特急型485系を改造したジョイフルトレイン。先頭車は運転席ごしに前面展望が楽しめます。前から2列めの指定が取れたので、列車行き違いのたびに楽しめたのでした。
さて、この列車でどこまで行くか、まだ決めていません。桑川で降りて笹川流れをサイクリングで楽しむか、鶴岡まで行って湯野浜温泉への鉄路跡を見るか。車内にあったパンフレットを見ていろいろ考えた末、勝木の温泉に入ったあと少し戻って笹川流れを見ることにしました。
新潟から1時間半、勝木に到着。小さな無人駅で、駅だけを見れば失礼ながら全席指定の快速列車が停車するような駅には見えません。で、実際の乗降はワタクシの他はナシ。ワタクシのために停まってくれたようなモノです♪
きらきらうえつ (クリックしてください) |
勝木駅を出て、まず「ゆり花温泉」に向かいました。徒歩数分で着いたそこは、温泉施設だけではなく福祉センターや老人ホームが一緒になった施設でした。福祉センターの入口に「ゆり花温泉」と掲げられていたので、受付に聞いてみると福祉センターの中にあるのだそう。施設内の廊下を進み、脱衣場も老人ホーム入居者に向けた掲示があったりして、観光施設という位置づけではなさそうです。が、温泉に入ってみればちょっとした露天もあって、他に誰もいないせいもあってのんびりできました。
さて、昼食ですが、福祉センターには外来で利用できる食堂施設はありません。線路を越え、駅の裏側にある食堂でお昼をいただくことにしました。「交流の館八幡」という施設に併設の「食の工房かがり火」は畳敷き、もうお昼どきを少し過ぎていたこともありゆっくりとお刺身をいただきました。
お腹もふくれたところで、駅の周辺をお散歩。海岸に出てみると、遊歩道を造成中のよう。海岸線には海鳥たちがたくさん、羽を休めていました。海に突き出るように80mくらいの小高い山があり、これは国の天然記念物にも指定されているらしい「筥堅(はこがた)八幡宮」。社殿までは登りませんでしたが、麓に小さな休憩所があったのでそこでひと休み。9月にはお祭りで賑やかになるそうですが、この時はひっそりとしていました。
羽越本線は、普通列車はめったにやってきませんが、日本海縦貫線の幹線で、長大編成の貨物列車や特急「いなほ」が行き交います。駅の脇の道路跨線橋から駅を見下ろし、時折やってくる列車を眺めていました。と、携帯電話がナイ! よく考えると、お昼を食べた時にはあったハズ。「かがり火」に戻ってみると、無事発見できました。よかったぁ(^^;
勝木駅、駅舎は上りホームにしかなく、下りホームとは跨線橋でつながっています。が、下りホーム側にも道路に通じる通路ができていて、そちらからも駅に入ることができました。無人駅なので、わざわざ駅舎をまわる必要もなく、当然といえば当然かな。
勝木にて (クリックしてください) |
数少ない普通列車で3駅戻り、桑川へ。このあたりの駅名は越後寒川、今川、桑川、越後早川と「川」が続いています。海岸線の狭い平地に集落があるので、こういう地名になるのかな。車窓に桑川漁港が見えると、下車駅の桑川はすぐです。
桑川駅から少し歩き、先ほど車窓から見えた桑川漁港に向かいます。笹川流れの観光船はここから発着していて、海から奇岩の数々を眺めることができます。観光バスもやってきて、けっこうな賑わいでした。小さな船はすぐいっぱいになり、出航すると海岸線に沿って進みます。君戻しの岩、舞子岩、ニタリ岩、眼鏡岩、獅子岩、潮吹き岩、恐竜岩、屏風岩、タカノ巣岩。ここで折返し、漁港までの復路は寄ってくる海鳥へのエサやりタイム。ちゃんとスナック菓子の小袋が用意されていて、買った観光客が差し出すスナック目がけて鳥たちがわんさと集まってきます。
笹川流れ (クリックしてください) |
桑川漁港では、小さな突堤に腰掛けている太公望がたくさんいました。ふと見れば、線路を行く列車も見えます。下船後、しばしここで列車を眺めつつ休憩したのでした。
再び歩いて、桑川駅に戻ります。駅は「夕日会館」という観光施設を兼ねていて、1階が売店になっていました。上の階には展望室があるようでしたが、台風で扉が壊れてしまったようで、締切になっていました。天井がシースルーになっていて、とても蒸し暑い…。道路を渡った海沿いには、夕日を望む展望台がありました。
ここからは、再び「きらきらうえつ」で新潟に戻ります。車窓はだんだん暗くなり、いつのまにか月がぽっかり。往路ほど混んでいなかったようなので、ラウンジカーのソファでゆったりくつろいでいたのでした。
桑川漁港・桑川駅 (クリックしてください) |
新潟に到着し、新潟ステーションホテルにチェックイン。夕食をとろうと思いましたが、今回はこのあたりを自由に乗れるフリーきっぷだったので、新幹線で1駅燕三条まで乗り、弥彦線で東三条、そして特急北越で新潟へ戻ってくることにしました。新潟駅で駅弁「まさかいくらなんでも寿司」を買い込み、新幹線へ。旅先で、荷物をホテルに置いたままの軽装で東京行の新幹線に乗るというのは、なんとも不思議な気がします(笑)
新幹線の乗車時間は13分、駅弁を食べきれず、乗換の弥彦線ホームでやっとごちそうさま。この燕三条駅、新幹線は立派な自動改札が並んでいるのに弥彦線は無人。弥彦線の列車に乗り込んだのは私の他に1人だけ、車内も見事に空いていました。土曜の夜のローカル線では仕方ないのかな。東三条からは特急「北越7号」で新潟へ戻ります。そしてホテルへ戻り、こんどこそ、おやすみなさい(^^)
燕三条へ (クリックしてください) |
( )は定刻 | 種別・列車名 | ||||||||
平成17年9月16日(金) | |||||||||
草津 | 3 | (2348→0002) | 3 | 大津 | 長浜 →京都 | 921M 普通 | クモハ223-1007 | 8/8両 | 8号車 |
平成17年9月17日(土) | |||||||||
大津 | 1 | (0010→0830) | 7 | 新潟 | 大阪 →新潟 | 501M急行きたぐに 〜3527M快速 | モハネ582-101 | 3/12両 | 10号車 B寝台 |
新潟 | 6 | (1017→1143) | . | 勝木 | 新潟 →象潟 | 8871M 快速きらきらうえつ | モハ484-702 クハ484-702 | 2/4両 1/4両 | 2号車ラウンジ車両 1号車指定席 |
勝木ゆり花温泉 食の工房かがり火 | |||||||||
勝木 | . | (1441→1458) | 3 | 桑川 | 酒田 →村上 | 826D 普通 | キハ47 520 | 2/2両 | |
桑川漁港 | . | . | 桑川漁港 | 桑川漁港 →桑川漁港 | 笹川流れ観光汽船 笹川流れ遊覧船 | おばこ丸 | |||
桑川 | 3 | (1728→1831) | 6 | 新潟 | 象潟 →新潟 | 8872M 快速きらきらうえつ | モハ484-702 モハ485-702 | 3/4両 2/4両 | 2号車ラウンジ車両 3号車指定席 |
新潟 | 14 | (1932→1945) | 12 | 燕三条 | 新潟 →東京 | 338C Maxとき338号 | E155-106 | 2/12両 | 2号車 自由席 |
燕三条 | . | (1959→2006) | 0 | 東三条 | 吉田 →東三条 | 249M 普通 | モハ114-119 | 2/4両 | |
東三条 | 1 | (2009→2042) | 5 | 新潟 | 金沢 →新潟 | 1057M 特急北越7号 | クハ481-3043 | 1/6両 | 1号車 自由席 |
新潟ステーションホテル(泊) |
2日めにつづく
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