ダム湖に沈む温泉地へ
平成17年11月3日〜4日


 この秋、JR東日本の各地に出没している、びゅうコースター風っこ。吾妻線にも走ることになり、乗りに出かけました。吾妻線沿線はちょうど紅葉が見頃のはず。そういえば川原湯温泉はもうすぐ八ツ場(やんば)ダムに沈んでしまうので、行くなら今のうち。というワケで、自家用車で出かけました。
 指定券が直前に一部区間でようやく取れ、風っこには私だけ乗車。のりのりさんはクルマで沿線から撮影、追っかけっこです(笑)


〜その1〜
(11月3日、祝日)

 早朝に横浜の自宅を出発し、圏央道、関越道と高速道路を乗継いで、渋川伊香保ICから国道353号線に入りました。吾妻線沿いに走る国道です。
 まずはトイレ休憩をかねて、小野上駅で115系普通列車を撮影。風っこが来ることもあってか、駅にはカメラを持った人が数名いました。小野上駅で寒さに慣れた後は、隣の小野上温泉駅へ。ここは温泉施設に併設してつくられたわりと新しい駅です。この駅の近くの踏切には既に10名ほどの人がカメラを据えていました。
 そして中之条駅へ。私はここから長野原草津口まで風っこに乗車します。できれば始発の高崎から乗りたかったのですが、ここからしか指定が取れなかったのでした。と、大粒の雨が降り出しました。さっきまでよく晴れていたのに… とりあえず沿線のどこかで撮影するよと、のりのりさんはクルマを発進させていきました。
 一人になったワタクシ。風っこの発車まで50分ほどあります。ほどなく雨が止んだので、駅の近くで列車を眺めることにしました。風っこが来るまでに3本の列車がやってきます。駅の東側に跨線橋があるので上ってみると、柵の隙間から駅構内が見渡せます。ちょうど185系特急「草津1号」がやってきたので発車を眺めました。いつのまにか日が射しています。今日は変わりやすい天気のようです。
 駅前の小道を進むと、小さな踏切があり、その脇の畦道から列車がきれいに眺められそうです。あと2本の列車はここで眺めることにしました。まずは107系普通列車、そして189系臨時特急「草津白根」の2本。カメラを持って立っていると、農作業にやってきた軽トラックのおじさんが「今日は何か来るのかね?」と声をかけてきました。

小野上駅・中之条駅(クリックしてください)

 さて、いよいよ「風っこ効能温泉吾妻号」に乗ります。発車は跨線橋を渡った2番線からとのこと。停車時間はわずかしかありませんが、改札口前の1番線からまず編成を見て、跨線橋で2番線へ。少々慌てましたが、ぶじ乗車できました。風っこは気動車なので単独運転が可能ですが、なぜか機関車に牽引されています。ただ引っぱられているだけではなく、運転室には乗務員さんがいました。吾妻線には気動車が運転できる免許を持った人がいないのでこうなっちゃったのかな? 風っこには今まで何度か乗りましたが、こういう形態は初めてでした。
 車内はけっこう乗っています。(当然か、指定券は売り切れなんだし。)私の指定された席には親子連れがいて少し慌てましたが、同じボックスの席だったようでひと安心。ひとつ後ろのボックスはまるまる空いています。このお母さんによれば、ひとつ手前の小野上温泉でどっと降りていったとのこと。この親子連れは次の群馬原町で降りていきました。
 のりのりさんは、沿線の鉄橋でカメラを構えているらしい…が、残念ながら車内からは確認できず。列車は郷原で運転停車し、対向の普通列車を待ちます。この間にのりのりさんは先回りし、日本一短いトンネル「樽沢トンネル」へ向かいました…が、紅葉狩りの渋滞があったようで、トンネルでは風っこを見られなかったとのこと。残念。
 車内からは、樽沢トンネルの通過をしっかり確認できました。ほんの一瞬で通過。風っこは今回は窓ガラスがはめ込まれているとはいえ、側面ほとんどが窓なので、その短さがよくわかります。そして川原湯温泉を出ると、対岸に温泉街の建物が少しだけ見えました。今夜の宿はここ。けっこう高い位置にありますが、それでもダムに沈んでしまうのね…
 終点の長野原草津口に到着。のりのりさんはまだ着いていないようで、ホームで撮影。万座・鹿沢口からやってきた特急「草津4号」と並びを見たりしていると、ほどなくのりのりさんも到着。駅構内でしばらく風っこを眺めました。と、待合室にいたオバサマたちからは「何か特別な列車なのかね?」と聞かれてしまいました。

風っこ効能温泉吾妻号(クリックしてください)

 お昼どきになったので、浅間酒造観光センターで腹ごしらえしました。その後再び吾妻線の沿線に戻り、撮影。川原湯温泉までの間に小さな踏切を発見、特急草津がやってくる時刻なので1本撮影しました。なぜかここではテントウムシが大発生、架線柱はもとより、そこらを飛び回っていました。
 一旦川原湯温泉の温泉街に入り、外れにある「豊田乳業」でひと休み。できたての飲むヨーグルトとコーヒー牛乳で一服してから、国道脇へ降りると、中腹を行く電車がなんだかよさそうだったので撮影。樽沢トンネルにも行きましたが、雨雲のため薄暗く、電車を見送りましたがあまり色映えしません…。
 さらに川原湯温泉駅付近へ戻り、風っこの撮影ポイントを探しました。ちょうど吾妻渓谷は紅葉が見頃で、見下ろせば燃えるような赤色。駐車場はどこもクルマでいっぱいでした。が、それでもなんとか場所を見つけて、撮影開始。風っこまで数本あるので練習がわりに撮影…と、雨が強くなってきました。降り止みそうにありませんが、場所も決めたし、カメラが濡れないように苦労しながらも、なんとか撮影しました。

吾妻線川原湯温泉付近(クリックしてください)

 まだ2時半ですが、雨は強いまま。疲れてきたので、一旦チェックインすることにしました。今夜の宿は「敬業館みよしや」。ムササビがやってくる宿ということですが、ここのもう一つのウリは大きな樽風呂。露天風呂で、なんと入りながらにして吾妻線を行く電車が見えるんです。夜9時までは、男性または女性専用で、どちらかが入っている場合は空くまでロビーで待つ仕組み。男性が入っており、私がひと足先に入りました。ちょうど電車がやってくる時刻で、音が聞こえましたが残念ながら木立に遮られて電車の姿を見ることはできず。お湯は熱いのですが樽風呂は屋根がないので冷たい雨がかかってしまい、もうひとつの檜風呂に退散。こちらは湯温はぬるめでした。この後のりのりさんが入りましたが、のりのりさんは電車が見られたそうです。。
 少し回復したので、夕食までの間ちょっと外出。渓谷にかかる橋から電車を眺めました。雨は降り続き、暗くなってきたので、そんなに長居はせずに再び宿へ。 夕食はお部屋でいただけました。ボリュームがありましたが、夕方6時と早めなので明日までもつかな?

敬業館みよしや(クリックしてください)

 夕食のあとは、内湯に行ったり、再び大樽風呂に入ったり。大樽風呂からは、こんどは電車の光の列が離れていくのが見えました。わーい。


乗車駅
時刻
( )は定刻
下車駅
運転区間
列車番号
種別・列車名
乗車車両
平成17年11月3日(木祝)
中之条2
1009→1039
(1008→1039)
1長野原草津口高崎
→長野原草津口
9525
快速風っこ効能温泉吾妻号
キハ48 1541
(DD51 842牽引)
1/2両2号車
指定席


2日めにつづく


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