平成１９年２月から展開されていた房総デスティネーションキャンペーン。２月にはＳＬと風っこの姿を見に出かけましたが、その後も続々と臨時列車がやってくるので、再び見に出かけました。中でも、安房鴨川から仙台へ直通の夜行快速「ゴロンとなのはな」は、３月３日だけの運転。５８３系寝台電車で運転され、ベッドに横になれるのに指定席扱いで料金が格安（リネン類がまったくない「ゴロンとシート」）ということで、乗ってみたいなーとみどりの窓口に行くも、やはり完売でした。ところが、運転数日前になって１席だけ確保！というわけでこれにも乗っちゃいました。

　３月３日、早朝。自家用車ででかけました。のりのりさんも同行、というより彼女の運転です。自宅のある横浜から房総へはクルマだといくつかのルートがありますが、今回は久里浜から金谷への東京湾フェリーを利用しました。

　まず向かったのは上総湊駅周辺。この駅の南側の湊川にかかる橋梁では２月にＳＬを撮ったので、この日は駅の北側のビューポイントへ向かいました。特急さざなみ、リゾートエクスプレスゆう、ＤＬに牽かれた風っこ号、４８５系「宴」などを撮影。

　時刻は１０時。あと２時間でお昼どきです。館山まで行けば先ほど見送った列車たちがいますが、さらに先の安房鴨川へ行けば普段は会津を走る４８５系「あかべぇ」編成なども見られますし、先ほど見た「風っこ」も単独運転で見られます。クルマでの移動ということもあり、館山はやめて房総半島を横断して鴨川へ向かうことにしました。

　ところで先ほど見送った「風っこ」は、この日は木更津→館山で「風っこ南房総８１号」として運転したあと、館山→安房鴨川→勝浦「風っこ南房総１号」、勝浦→安房鴨川→館山「同　２号」として運転されました。じつは撮影の合間に駅へ出向いて風っこに空席がないか見てもらっていたのですが、満席。が、安房鴨川で聞いてみると、安房鴨川から勝浦だと空席がありました。さっき満席だったのは、全区間で見てもらったからかな。というわけで、安房鴨川から勝浦まで、「おっかけっこ」決定♪

　鴨川は「おらが丼」が有名。街なかにはいろいろな飲食店がありますが、お店ごとに独自の丼メニューが用意されています。駅にほど近い「風神」で、「海鮮吹寄丼」をいただきました。

　さて、ここからは「おっかけっこ」です。私は風っこに乗車、のりのりさんはクルマで沿線から風っこを見送ります。館山からやってきた「風っこ南房総１号」安房鴨川で半数くらいが下車して、車内には空席もありました。勝浦で降りたあとは再びクルマでこの列車を見るつもりなので、車窓をきょろきょろ。と、のりのりさんが国道を並走（＾＾）　ですがこの区間は、線路と道路が長く並行するところって無いんですねぇ…

　安房鴨川から３０分で勝浦に到着。勝浦では「ビッグひな祭り」が開催されていて、駅のホームの柱やコンコースにはひな飾りがありました。また、ビッグひな祭り号として会津からやってきた「あかべぇ」編成に合わせて、会津の赤べこが改札口前にいました。（当の列車は会津ではなく首都圏からの臨時列車でしたが）

　勝浦からクルマで安房鴨川方面へ引き返します。安房鴨川駅手前の陸橋から線路を見下ろす場所があり、ここは撮影スポットにもなっている場所。ここでしばらく過ごし、先ほどの「風っこ」の折返しや特急わかしお、赤べぇ編成の勝浦ひなまつり号などを見送りました。

　またまた房総半島を横断して内房側へ。道の駅きょなんでひと休みしたのち、鋸山登山口で「宴」と「ゆう」を見送りました。いつしか夕刻、撮影するには暗くなってきたので、列車おっかけはここまで。金谷港に行き、夕食をとりました。のりのりさんはここからフェリーで帰宅、ワタクシは列車で単独行動です。

　内房線の普通列車で、快速「ゴロンとなのはな」の始発駅、安房鴨川へ。今日はずっと晴れていましたが、ふと気づくと雨が降り出していました。安房鴨川に着くと土砂降りになっていて、駅前のスーパーマーケットに行く気にもなれず、駅の待合室でしばし過ごしました。既に暗くなった駅には、同じ列車に乗る人たちでごった返していました。
　発車１５分前、５８３系電車が館山から回送でやってきました。中段しかとれなかったので、窮屈ではありますが、横になってしまえば快適。しかし房総半島の先っぽから乗った列車で目覚めればみなみ東北、なんだか変な感覚です。