思い立ってみなみ東北
平成18年1月7日〜9日
1月7日、土曜日。三連休の初日。前日夜に会社の行事で少々お酒が入っていたワタクシ、あまり外出気分になれませんでした。が、三陸鉄道「レトロ列車くろしお号」ラストランなどのニュースを見ていると、出かけてみようかなーという気分に。で、駅に行くと、仙台行の夜行バスの指定が取れちゃいました。そのうちのりのりさんも行く気分になったようで、とりあえず一緒に準備。横浜駅のみどりの窓口に行ってみると、同じ便の指定が取れたので、そのまま出発〜(^^)
翌朝5時半、仙台駅前に到着。まだ暗い駅前、開いているお店は見当たりません。東北本線の下り電車でさらに北に向かいます。松島を過ぎたあたりで薄明るくなってきた車窓、まだ一面の銀世界です。仙台から44分で小牛田に到着。
小牛田駅の構内には、イベント列車「びゅうコースター風っこ」がいました。みなみ東北から首都圏にかけてあちこちで活躍するこの車両、そういえば所属はココだっけ。
小牛田発7時、気仙沼線直通の列車に乗りました。ちょうど朝日が昇ってきて、車窓もみるみる明るくなっていきます。が、やはり夜行での移動のせいか、ここでもうとうと(というよりぐっすり)していたのでした。気仙沼線に入り「のの岳」の駅名標を見たあと、本吉で仙台行快速南三陸2号と交換するまで約1時間の記憶がありません。本吉のあたりは海岸線に沿って走る区間で、大谷海岸駅では駅のすぐ脇が海水浴場。きらきら光る海と砂浜がきれいでした。今日は海も穏やかなようです。
終点の2つ手前、南気仙沼で下車。ここから気仙沼港まで歩いてみました。海が見えるところまで来ると、港沿いの道路が通行止めになっています。徒歩では進めたので歩いてみると、消防出初め式がちょうど始まるところでした。きれいに整列した消防団、消防車や救急車の隊列、圧巻でした。
海風が冷たいこともあって、近くにあった「海鮮市場・海の市」へ。1階の市場は活気がありましたが、2階の食事処はどこもまだ開店前。で、1階でふかひれ饅頭とドラえもんパンを購入(笑)
海の市にあったポスターに温泉があるとの情報を見つけ、近くの「ホテル望洋」へも行ってみました。が、残念ながら時間があわず入れませんでした…。で、駅に戻り、待合室でドラえもんパンをかじったのでした。
小牛田〜南気仙沼 (クリックしてください) |
気仙沼線、後続の快速南三陸1号で、気仙沼の市街地をぐるっと半周して気仙沼駅へ。乗換時間に駅前の観光案内所に行ってパンフレットを眺めていたら、お茶をいただいてしまいました(^^;
大船渡線の列車で1時間、盛へ。盛からは今回の目的のひとつ、三陸鉄道南リアス線に乗車します。ここを走るレトロ列車「くろしお号」が1月29日で引退するとのことで、ラストランとしてヘッドマーク付で運行されているのでした。南リアス線全線の運賃は1050円、フリーきっぷは1100円ですが、青春18きっぷを提示した際に限って発売の「とく割フリーパス」はなんと530円。もちろんこれを利用、一旦駅を出て三陸鉄道の窓口に並びました。窓口に並ぶ人たちはほぼみんな同じきっぷを購入していました。
列車に乗ってみると、車内では乗車証明書が配られたり、車両の今までの経歴が掲示されていたり、さよならムードいっぱい。が、特別列車ではなく定期の普通列車なので、地元の方もけっこう乗っていらっしゃるようです。
南リアス線はトンネルまたトンネルの連続。トンネルを抜けると車窓にはリアス式の陸中海岸が広がり、小さな集落を見ながら進みます。が、すぐにまたトンネル…。車窓が開けたと思ったらもう終点の釜石のすぐそばでした。
三陸鉄道南リアス線 (クリックしてください) |
釜石からさらに先、陸中海岸に沿って山田線が延びていて、さらに宮古からは三陸鉄道北リアス線や1日3本しかない岩泉線への接続もあります。が、今夜は東北本線沿いで泊まるつもりにしており、あまり遠くまで行くと疲れそうなので、それには乗らず釜石線で内陸の花巻に出ることにしました。乗換時間は50分ほどあり、遅めの昼食をとろうと駅前の市場「サンフィッシュ釜石」へ。中にあった「三陸寺田家」で「三食丼」をいただきました。
駅に戻り、釜石線の快速はまゆり6号に乗車。釜石駅の地下通路の番線案内は、タコやカレイをあしらったかわいいモノでした。つい立ち止まっちゃった(^^)
快速はまゆり号は、少し前までは急行として運転されていて、車両も外観こそ汎用のキハ110とかわらないものの車内は2人掛けの転換クロスシートが並びます。指定席も含め3両の編成で、車内はガラガラだったのでラクできるかな…と思っていたら、宮古からの列車が着いた途端、乗換客で通路までいっぱいになってしまいました。
釜石にて (クリックしてください) |
この列車では進行左側に席をとりました。途中の陸中大橋でのヘアピンカーブを楽しむためです。陸中大橋駅が近づくと左側の上のほうに並行する黄色い鉄橋が見え、駅を通過。トンネルを通りながら左へと180度カーブし、トンネルを抜けると先ほど通った陸中大橋駅と線路が眼下に見下ろせるという場所です。関心ありげに見ている人もいたようですが、座席の人は眠っている人が多かったみたい。のりのりさんも眠ってしまってました(ここだけは起こしてあげましたケド)
遠野からはいっそう乗客が増えたみたい。ここはまだ降りたことがないので、いつか行ってみたいなと思いつつ今回も通過です。新幹線と交差する新花巻でどっと降り、東北本線と合流すると花巻着。私たちは今夜の宿を仙台にしようと決め、ここで乗換えます。
花巻から仙台へ普通列車で行くには、東北本線で一ノ関乗換え。ところが一ノ関行は出たばかりで、次の電車まで50分ほどあります。この間、のりのりさんは途中の北上まで行く電車で少しだけ先行。ワタクシはしばらく花巻駅前をぶらついた後、駅名に惹かれて1駅戻り花巻空港まで往復してみました。
花巻空港駅は本線上の小さな駅で、名は空港といいながら空港まではしばらく歩くのだそう。雪に埋もれた駅舎には電車を待つ人が十数人いましたが、どれも地元の方のようで、空港と関係ありそうな方は見えませんでした。
こんどこそ東北本線を南へ向かいます。先ほど乗った花巻を過ぎ、北上でのりのりさんと合流し、一ノ関へ。すっかり暗くなった車窓を見つつうとうと、仙台には19時半に到着しました。
釜石・花巻・花巻空港駅 (クリックしてください) |
仙台では駅前地下街のお店で牛タンの夕食。そして 昨年4月 にも泊まった東横イン仙台一丁目一番に泊まりました。
( )は定刻 | 種別・列車名 | ||||||||
平成18年1月7日(土) | |||||||||
保土ヶ谷 | 1 | (2230→2234) | 10 | 横浜 | 久里浜(逗子) →千葉 | 2180S 普通 | クハE216-2016 | 15/15両 | 増1号車 |
横浜駅東口 | 17 | (2300→0530) | 42 | 仙台駅東口 | 横浜駅東口 →仙台駅東口 | ジェイアールバス東北 ドリーム横浜・仙台1号 | H671-05401 | 1/1台 | 1号車 指定席 |
平成18年1月8日(日) | |||||||||
仙台 | 1 | (0600→0644) | 2 | 小牛田 | 岩沼 →一ノ関 | 521M 普通 | クモハ455-45 | 1/6両 | |
小牛田 | 4 | (0700→0906) | . | 南気仙沼 | 小牛田 →気仙沼 | 2937D 普通 | キハ48 503 | 2/2両 | |
南気仙沼 | . | (1053→1059) | 1 | 気仙沼 | 仙台 →気仙沼 | 3921D 快速南三陸1号 | キハ28 2506 | 2/3両 | |
気仙沼 | 3 | (1121→1221) | 1 | 盛 | 一ノ関 →盛 | 329D 普通 | キハ100-43 | 1/2両 | |
盛 | 3 | (1234→1326) | . | 釜石 | 盛 →釜石 | 213D 南リアス線ラストランくろしお号 | 36-302 | 2/2両 | |
釜石 | 3 | (1417→1556) | 1 | 花巻 | 釜石 →盛岡 | 3626D 快速はまゆり6号 | キハ112-2 | 1/3両 | 1号車 自由席 |
花巻 | 3 | (1618→1622) | 3 | 花巻空港 | 一ノ関 →盛岡 | 1543M 普通 | クハ700-1010 | 2/2両 | |
花巻空港 | 1 | (1638→1738) | 2 | 一ノ関 | 盛岡 →一ノ関 | 1546M 普通 | クモハ701-1034 | 4/4両 | |
一ノ関 | 1 | (1755→1933) | 5 | 仙台 | 一ノ関 →仙台 | 544M 普通 | クモハ701-1018 | 2/2両 | |
東横イン仙台中央1丁目1番(泊) |
2日めにつづく
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